よくあるご質問

Self healing 自己修復性について

  1. 自己修復性とは、どのような仕組みですか?

    「ホスト-ゲスト相互作用」と呼ばれる特殊な原理を利用し、分子レベルで言わば"ブロックパズル"のような仕組みで自己修復します。
    ウィザードゲル®およびウィザードエラストマー®は、どの場所を切断しても、再接触させるだけで分子どうしが合わさり、自己修復することが可能です。なお、自己修復には特殊な装置、条件は不要です。

  2. 自己修復性は切断後、どのくらいで現れますか?

    ウィザードゲル®は再接触後30秒間程度で自重に耐えられる程度に、徐々に経時で修復していき、24時間程度で十分に強度は復元します。

  3. 切断・再付着の繰り返しにおいて、何度くらい自己修復性を繰り返すことが出来ますか?

    理論上は何度でも繰り返し修復することが可能です。
    ただし、切断面に汚れ(ほこり、油等)の付着や、再接触する面積により切断前の状態に修復できない場合も考えられます。

  4. 一度切断した全く同じ個所(部位)が再度自己修復した場合、引張り強度や耐性は低減しますか?

    新品の強度を100%とした場合、60%以上の強度まで復元することを確認しております。
    ただし、切断面に汚れ(ほこり、油等)の付着や、再接触する面積により強度は低くなる場合もございます。

Characteristics of Wizard Gel ® and Wizard Elastomer ウィザードゲル®およびウィザードエラストマー®の
特性について

  1. 耐熱性はどの程度ありますか?

    《ウィザードゲル®》
    -18℃~105℃までの範囲で、4週間静置した場合、新品と同様の自己修復性を確認しております。ただし、形状変化はあります。

    《ウィザードエラストマー®》
    -18℃~105℃までの範囲で、4週間静置した場合、新品と同様の自己修復性を確認しております。液体を含まないため乾燥には強く、硬さや寸法の変化はウィザードゲル®よりも少ないです。

  2. 電気(導電性の有無)を通しますか?

    電気抵抗率は、以下のとおりです。

ウィザードゲル®
(ウィザードパックHD)
ウィザードエラストマー®
(EMU-5001)
ウィザードエラストマー®
(EMU-5200)
体積抵抗率(Ωcm) 4.2×104 7.6×109 1.4×1015
表面抵抗率(Ω) 4.2×105 1.3×1012 1.5×1016
  1. 燃焼性のデータはありますか?

    UL燃焼試験の内容は以下のとおりです。

ウィザードゲル® ウィザードエラストマー®
UL94 V-0 相当 UL94 HB 相当
  1. 成形物の形状は調整可能ですか?

    《ウィザードゲル®》
    成型物の形状は鋳型に合わせた注型が可能です。

    《ウィザードエラストマー®》
    成型物の形状は鋳型に合わせて注型可能です。
    紫外線で硬化するため、透明の鋳型で薄型の形状※に対応できます。
    ※紫外線は物質の中を深く潜り込むことができないため、厚い形状では中身が完全に固まらない恐れがあります。
    なお、3Dプリンターの光造形方式であれば、複雑な比較的厚い形状にも対応することが可能です。3Dプリンターに対応した製品は、ウィザードモノマーEMU-6001およびEMU-6200です。

  2. 成形物の硬さは調整可能ですか?

    本材料のみでは、硬さ調整はできません。

Purchase and sales form 購入 (販売形態)について

  1. ウィザードゲル®やウィザードエラストマー®は、どこで購入できますか?

    弊社より販売しております。ホームページよりお問合せください。
    ウィザードゲル®/ウィザードエラストマー®(固体として)の販売ではなく、その材料販売となっております。

    《ウィザードゲル®》
    2材料を混合してゲルを作製することが可能な「ウィザードパックHD熱」、365nmの紫外線を照射することでゲルを作製することが可能な「ウィザードパックHD光」を販売しています。

    《ウィザードエラストマー®》
    「ウィザードモノマーEMU-5001、EMU-5200」と「ウィザードモノマーEMU-6001、EMU-6200」として販売しており、何れも1液タイプで紫外線を照射することで硬化します。
    EMU-5001、EMU-5200は365nm、EMU-6001、EMU-6200は405nmの波長を照射することで、ウィザードエラストマー®を作製することが可能です。